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農婦 自ら中華包丁で手術

2011年05月26日

【 新唐人日本2011年5月26日付ニュース】中国では、高すぎる医療費に、お金のない人は病院に行けません。重慶(じゅうけい)のある女性は、腹水に苦しんだあげく、自ら中華包丁で腹水を出しました。幸い家族に発見され、一命を取り留めました。

 
53歳の出稼ぎ農民呉さん。膨らんでいたお腹は消えました。今月8日、夫が外出した隙に、中華包丁でお腹を3ヶ所切りつけ、腹水を出しました。勢いで大腸までが流れ出し、家中に黄色い水が流れ出ていたといいます。家族が発見した時は、すでに気を失っていたそうです。
 
報道によると、今年初め、呉さん夫婦は地元政府に助けを求めたものの、重病ではないため救助の対象ではないと告げられました。また、暫住証がないため、医療保険も受けられません。医療関係者によると、中国の医療制度には大きな問題があり、地域間の格差も著しいといいます。
 
元郴州市泌尿科医師 譚娓
「例えば上海と北京と長沙、各地区間の制度の繋がりはありません。北京市民と農村の人とでは、受ける待遇が全く違います。政府職員でも、官職が高いほど、享受できる医療保障も手厚い、個人商売 失業者であれば、医療保険は全くありません」
 
24日、新唐人記者が地元政府の医療保険部門に電話取材を試みたものの、応じてもらえませんでした。
 
出稼ぎに来て10数年になる呉さんは、2002年にも腹水で手術。貯金も底をつきました。今回再発し、病院からは5万元かかると言われ、止むを得ず自ら包丁で手術する方法をとったそうです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(中国語)
 

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